うちのひと
TITLE: うちのひと
ストーリー
他人のうちをただ作ったりすることがつまらなくて、最近建築士の僕は依頼人にも大工さんたちにも内緒で、自分のために居場所をこしらえている。壁に断熱材やら防音材を余計に入れておいて後でこっそり抜けばいいのだ。外壁に秘密の入口を造っておく。でもそれがあるだけで満足で、ほとんど出入りもしなかった。その女の人に恋をするまでは。
僕は彼女の家を建て、同居して、彼女を眺めて暮らし始める。そして、別の同居人に気づく。・・大工たちもまた自分たちのスペースを勝手に造ったのだ。あれ?彼女の元の旦那もいるぞ?うん?何だよあの子供・・って彼女の隠し子でした。うわ~などともごもご壁の裏で言ってる間に彼女は新しい彼氏と家を出て行き、妙な共同体意識の僕たちが残る。
そして、それからさらに変な生活が始まる。
企画意図
うちって「内」でしょうけど、うちの内側に他人がいるとき、その他人はやはり「内」の磁場に影響を受けていきます。家族って血も大事ですが、同じうちにいることもやはり重要なポイントになっていきます。何かの「うち」にいることって、だからひょっとしたら暖かく心地のいい一方で危険で恐ろしいものかもしれませんね。変なうちにいると、変なうちの人になっちゃいますよ・・。
企画概要
原案
舞城王太郎
脚本
「変な人が普通の家に集まってる」んじゃなくて「普通の人が変な家に集まってる」んですよ~。
監督
実際こんな家にいると演劇的な素振りをしてしまうものですが、それに自覚的な視線で登場人物を見つめて下さい。
企画
リアルコーヒー・エンターテイメント
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